Wind of Destiny

やる気の無い雑記帳

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想起(第3話)

だいぶキャラが歩くようになってきた(と思う)
手が掛からなくなる子に成長してくれればいいんだが(?
というわけで↓本文


右腕にかかる不自然なようで自然な重さを感じ、頭が覚醒し始める。
「…る、起きて~。徹~。」
なんか体が揺れてる…地震…じゃないな。
「んぁ、起きてる起きてる。」
「嘘、さっきまで熟睡してたじゃん。」
目をあけると、いつの間にかベッドで俺は寝ていたようだ。
窓から見える空は既に黒くなり始めてる。
「気のせいだろ。
 ところでなんでお前は、起きろといってる割に俺の横で寝てるんだ?」
右腕が重い理由が分かった。
理穂がいつの間にか俺の横でゴロゴロしてる。
それも俺の右腕を枕にして。
「ん?それも気のせいじゃない?」
理穂はいたずらな笑みを浮かべてる。
「じゃぁ右腕は抜いても構わんよな?」
「えー、それはダメ~。」
口を尖らせる理穂。
ったくしょうがないな。
「起きなきゃいけないんじゃないのか?」
そういって更に構ってみる。
今にも拗ねそうな顔だ。
「いいよじゃあ。腕抜い・・・」
言葉が終わらぬうちに、空いた左手で頭をなでる。
「ま、暫くはいいか。」
一転嬉しそうな顔に変わるのを見てると、こっちまで嬉しくなるね。

「さて、今日の晩飯が出来てない最大の原因はなんだろう?」
あれから暫く一緒にゴロゴロ。
どちらとも無く、腹が減ったからおきようという話に。
俺はてっきり飯の準備は出来てるものだと思ってた。
「徹が寝てた事?」
分かんないという表情を作ってる理穂だが、表情の端に『しまった』という感じが出てる。
そりゃそうだ、今日の当番は俺じゃない。
「えーっと、当番表は何処かね?理穂君。」
「さっきの掃除の時に棄てちゃった。
 今日は徹の日だったよね?」
「じゃぁその冷蔵庫に貼ってある紙はなにかな?」
「気のせいだよ。」
認めたくないようだ。
俺は冷蔵庫の前まで行くと、わざとらしく紙を凝視する。
「…ごめんっ。忘れてた。」
手を合わせて頭を下げる理穂。
「まぁしょうがない、出かける準備しようか。
 外で食おう。」
「うんっ。」
嬉しそうだな、ちょっとかまってやるか。
「ただし、生活費からじゃなくて、理穂の小遣いから出せよ?」
「えっ…、じゃぁ今から作るよ…」
困ったような拗ねてるような、文句を言いたいけど自分が原因だから言えないような。
複雑な表情を作り上げてる。
「嘘だ嘘。ほらしょげてないで早く準備しろって。」

うーん、なんでこうなるんだ?
何故かいつのまにか、支払いは俺の小遣いからという事になってしまった。
まぁ美味かったし、それほど高くなかったからいいかな。
「どっか寄るの?」
帰りの車中、帰路と違う方向へ車を走らす俺を見てそう尋ねてくる。
「んー、ちょっとな。」
そういって濁して答えて、そのまま口を閉ざす俺。
車の中から話し声は消えて、ただカーステから流れる音楽だけが充満する。
次第に街の喧騒を離れ、静かな何もない方向へと向かう。
横目で盗み見ると、行き先を想像してる顔が見える。
何処を想像してるんだろうね?
次第に山のほうへと向かう車。
このまま登るとラブホが乱立してるわけだが…
「えっ?」みたいな顔をしてる理穂。
お前は何を想像してるのか、と問いただしたいが、辞めておこう。
俺の目的地はそこじゃない。
更に走らせ、車を止める。
「着いたぞ。」
俺は先に降りて歩き出す。
満天の星空、というわけにもいかなかったが、そこそこの星空。
眼下に広がるのは百万ドル、とまではいかないものの、そこそこの夜景。
「ここって…。」
「そういうこと。」
クサい話だが、俺はこの風景をバックに大事な誓いをしたんだ。
俺らの大事な場所。
もうすぐ2年くらい経つのかな?
早いもんだよな、このままずっと一緒に…

(まだ続くんだろうか?)
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