Wind of Destiny

やる気の無い雑記帳

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想起(第6話)

1・3・5の奇数話と、2・4・6の偶数話がそれぞれセット。
(読んでりゃわかるか)
ということは次は偶数側のお話。
ちょっと良く分からん展開…推敲してからUPしろよ俺…orz
展開的には、主要キャラはここで出揃います。
では↓本文


「お疲れ様でした。」
着替え終わって事務所に戻る。
「なんだ、真人しかいないのか。」
結局バイト先に決めたのが、真人がいる店。
不景気の煽りをくらい、あまり実入りの良いバイトが見つからなかったせいもある。
まぁ、慣れが大きいかもしれないな。
「なんだとはなんだ。
 まぁお疲れ、どうだった久々の仕事は。」
「そうだな、別段どうこうって事はなかったな。」
「そっか。
 それなら何よりだ、まぁ飲め。」
そういってコーヒーを淹れてくれる。
相変わらずコーヒーの淹れ方は上手い。
「とりあえず、シフトは以前通りでいいのか?」
「あぁ、頼む。」
基本週休1日、人手が足りなければ休みがない事も。
労働基準法に引っかかる勢いで入れてもらってる。
ガチャ
「おはよぉございます。
 あれ、徹さんお久しぶりです。」
「ん、久しぶりって程でもないだろ?」
入ってきたのは、俺たちの後輩、むしろ克也の妹優衣。
確か、今年二十歳だっけか?
「そんなことないですよー。
 三日会わなかったら久しぶりです。」
「そんなもんかね?」
綿菓子みたいな雰囲気だな、相変わらず。
…あれ?真人と結婚してたんだっけ…?
でも二十歳だよな…いやまてよ…
さりげなくシフト表を見る、まだ克也と同じ苗字だ。
「まぁとりあえず今日は終わったし、帰るとするよ。
 お先に。」
「はい、お疲れ様でしたぁ。」
夢と現実が、脳内で混線してる。

ここのところ、毎日同じ夢をみる。
内容は常に動いてるんだけど、同じ状況の夢。
何年か後の俺、だけどいけるはずの無い未来。
その日常が夢の中にはあった。
俺の願望が夢を見せてるのか、それともこっちの世界が夢なのか。
最近、どっちが夢でどっちが現実なのか分からなくなってきた。
記憶もところどころ混線してる。
「…俺イカレたのか?」
目覚めるといつも辛い、夢の中に戻りたい。
だけど、今俺はここにいる。
少なくとも、ここではこっちが現実。
「ワケわかんねぇよ…。」
気晴らしに外に出る。
山奥の方へとバイクを走らせる。
気付けばかなり山奥へと来ていた。
適当なところでバイクを止め、寝転がる。
そろそろ空が茜色に染まる時間。
「もし、あの夢が現実になるとして…、俺はいつ理穂と再会するんだ?」
甘美な夢が正夢だとするならば、どこかでもう一度出会うはず。
でも、俺どんな顔して会えばいいんだ?
どこで再会したとかそういう肝心な記憶が、夢の中の俺もぼやけていた。
そこだけモザイクがかかっているかのように。
「そういえば…。」
再度バイクにまたがり、ちょっと山を降りる。
「ここだったよな。」
夢の中の俺は、ここで理穂にプロポーズしてる事になる。
………
気付けば夜になっていた。
確かに綺麗な夜景だな。
俺は紫煙をくゆらせながら、眼下に見える街並みを眺めていた。
この街に長らく住んでたのに、こんな風景知らなかったよな。
「ん?」
知らなかった、そう確かに知らなかったんだ。
でも、夢の中の俺はここを知ってる事になる。
その夢を頼りに、今俺はここにきたんだ。
更に分からなくなった。
あれは本当に、未来のことなのか…?
それともこの今居る現実こそが夢なのか…?

(続く)
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