Wind of Destiny

やる気の無い雑記帳

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想起(第7話)

さて第7話。
実は6と7の間に後書きならぬ中書きなんてものを書いたわけですが、
ちっと変なもの挟むのも微妙かな、と思ってます。
というわけで、どうしても読みたい人は.どうぞ。
どこにあるかって?良く見て良く見て。
というわけで↓は何事も無かったかのように第7話。


「お前ら早いな。」
店に着くと、既に俺たち二人以外の面子が揃っていた。
まぁ面子といったところで三人なわけだが。
「そりゃそうだ。
 この場所・この時間となると、早く来なきゃならない理由があるだろ?」
「そうだった…」
克也が嫌な事を思い出させてくれる。
「ラストに着た奴が、半額払い。
 忘れてないよな。」
そういうこと、一番最後についた奴が飲み代の半分を払う。
その上で残った勘定を人数で割り勘。
負けた奴は半分+自分の払いになるってことだ。
今回だと…、合計7割が俺と理穂の払いになるわけか…。
「賭けの事すっかり忘れてたね。」
理穂の言葉に頷く俺。
「まぁとりあえず始めるか。」
ひとまず飲み物を頼む。
「俺ビール…はマズいな。
 ウーロン。」
車で来ればよかったと後悔。
理穂は車は運転出来ても、バイクは無理だからなぁ。
他もそれぞれが思い思いのものを頼む。
暫くして飲み物が揃う。
「まぁとりあえずお疲れ様。」
適当な開始の合図。
互いに軽くグラスを交わす。
「さて、結局今日は何なんだ?」
普段なら真人が優衣を連れてくる事なんてないはずだ。
前に連れてきたのは、そう確か二人が結婚するという話の時だったな。
その時も負けた気がするぞ…?
「あぁ実はだな。」
言い難そうにする真人。
チラチラと優衣の方を見る。
優衣は相変わらずポケーっとしてるわけだが。
「実はそのあれなんだ。」
そこでまた口を閉ざす。
見かねた克也が口を挟む。
「まぁようするに、優衣が身篭ったんだとよ。」
ほぅ、そりゃめでたい。
優衣の方をみると、顔を赤らめてる程度。
真人は『なんでお前が言うんだよ』という表情で硬直してる。
ならさっさと言えばよかったじゃないか、と俺は思うんだがね。
「まぁ二人共おめでとう。
 更に克也もおめでとう、なのか?
 克也おじさんになるわけだな。」
そういってケラケラ笑う俺。
「優衣ちゃん、おめでとう。」
理穂の言葉に、ちょっと照れてるが嬉しそうな優衣。
子供ねぇ、これから大変になるんだろうな。
俺らには子供がいないから分からない苦労なんだけどね。
「まぁ一応、お前らに報告しとこうと思ってな。」
きっと親バカになるんだろうな、こいつら。
その後は、いつも通りのバカ騒ぎ。

結局1軒目で飲みは終了。
俺と理穂は三人と別れ、帰路についている。
理穂は随分と酒を飲んだようで、陽気に笑ってる。
…ちょっと走らすかね。
俺は市内から離れ、今日は海の方へと走らせる。
「涼しい~。」
気持ち良さそうな声を出す。
もう暫くしたら海の季節か。
そういえば、海にいった記憶ってあんまりないよな。
今年は行ってみようか。
手ごろなところでバイクをとめ、砂浜へと降りる。
多少おぼつかない足取りではあるものの、理穂はちゃんと歩いてついてきた。
砂浜に腰を下ろし、海を眺める。
暫くは無言の時間が続いた。
無言だけど息苦しくない、穏やかな時間が流れる。
「ねぇ。」
俺の肩に頭を預けていた理穂が口を開く。
「どうした?」
「優衣ちゃんとこね、子供が出来るんだよね。」
「そうだな。」
「可愛いだろうねぇ。」
「そうだな、どっちに似ても女顔だし、女なら可愛いだろうな。
 男なら、ちょっと優男っぽいかもな。」
「顔はどうでもいいよ。」
ちょっとむくれる理穂。
「子供は可愛いものだよ。」
「そうかもな。」
「ねぇ…」
続きを言いたそうな口をふさぐ。
愛してるよ、理穂。

(続く)
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