Wind of Destiny

やる気の無い雑記帳

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メビウス その3

ようやくタイトル決まった…
いや5分で決めた(
まぁそんなこんなで↓本文


「ぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ、ってあれ?」
鳥が体をすり抜けていく。
少年の体に異変はなく、ただ今までどおり。
『っははははははっ。何マジになってんだ。』
妙な鳥は形を変え、死神の姿形を取る。
「あれ?俺の魂に付いてたんじゃ?」
『この鳥は俺の使い魔なんだ。
 使い魔の魂に一部憑依することで、具現化できるんだよ。』
「何その後付っぽい設定。」
『後付じゃねぇよ。』
声は内部から聞こえるが、姿形は外にある。
妙な感覚が少年を包む。
「ところで何であんな事したんだ?」
『あんな事?あぁこれか。』
使い魔がまた鳥の姿に戻る。
『ショック療法で動けるようにならないか、と思ったんだけどな。』
「無理…じゃないな、動けるようになってる。」
その場から動けずにいた少年が、自由自在に宙を動き回っている。
「何このご都合主義。」
『知らねぇよ。
 さて、動けるようになったわけだが、何がしたい?って何処行くんだ。』
死神の言葉を聞くより早く動いていた。

「…俺ホントに死んだんだな。」
元少年の部屋。
今でもほとんどの物がそのままに残ってる。
散らかっていた部屋が片付いているくらいの違いしかない。
『お前まだ信じてなかったのか?』
「いやそういうわけじゃないけど…さ。」
もう関わる事の出来ない世界。
『まぁ生き返れる可能性があるんだ。
 いつまでも哀愁に浸っていたいなら構わんが?』
「いや次行こう。」
生き返れるかもしれない、という僅かな希望。
少年の目はまだ死んでいない。

『それで?なんでこんなところにいるんだ?』
「覗きに決まってるだろ。」
『…アホかお前。』
そこは学校の一角、というより更衣室。
勿論頭に[女子]が付くわけで。
少年の通っていた高校の更衣室。
今は授業中らしく、更衣室に人影はない。
「後数分もしたら今の授業が終わって、俺等のクラスは次が体育のはずだ。
 ということは、ここに女が溢れるわけなんだよ!」
『…それで?』
呆れ返った口調の死神。
「覗きは男の浪漫だろ?!」
『あぁそうかい、良かったね。…減点対象だな』
最後の方は、聞こえないほど小さい声でつぶやいた。
「何か言った?」
『いや何も?』

「いやぁ眼福眼福。」
しっかり堪能したようだ。
『で次はどうすんだ?』
「なぁ、生きてる世界に干渉することって出来ないのか?」
この少年は何がしたいというのだろう。
『出来ない事はない。
 ま、動くだけであれだけ時間かかったお前じゃ、干渉できるようになる前に
 無所属域行くか生き返るか、どっちかだな。』
「そっか。」
少年は次なるところへと移動する。
移動した先は、自分の居た教室。
勿論今は体育の授業中なわけで、誰もいないのだが。
暫く無言のまま佇んでいると、三々五々生徒が戻ってくる。
授業が終わり、昼休憩になったようだ。
クラスメイトの話す声を、少年はボーっと聞いている。
「なぁ結局あいつの死因ってなんだったの?」
「さぁ?なんか他殺って話もあるし、自殺って話もあるし。」
「え?俺はヤク中で死んだって聞いたけどな。」
「まぁ死因はどうあれ、あいつが死んでせいせいしてる奴多いんじゃね?」
「喧嘩っ早かったからなぁ、恨みも買ってるだろうしな。」
あいつ、とはこの少年の事である。
なかなか辛辣な言われようである。
「こいつらこんな事思ってたのかよ。」
殴りかかろうとするが、拳はクラスメイトの体をすり抜けていくだけ。
『そういうことがしたくて、干渉方法聞いたのか?』
「いやそういうわけじゃねぇよ、まぁ出ようぜ。」
そう言って、教室から出ていく少年。

「まぁ喧嘩っ早いのは認めるけどさ。
 ヤクやってたとか思われてるのがシャクだよなぁ…。」
(他殺、自殺、ヤク中、他。
 色々言われてたみたいだけど、俺は一体何で死んだんだ?)
『知りたいのか?』
「あぁ。」
『知って後悔しないか?』
含んだような物言い。
「後悔するような事なのか…?」
『さぁ?それは分からん。
 まぁ行こうか。』
使い魔の形が変わる。
黒い大穴のような形。
「どこに?」
『過去に、だ。』
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