Wind of Destiny

やる気の無い雑記帳

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メビウス その4

気付けばやたら時間経ってたなぁ。
というわけで第4話。
なんだか5話で終わりそうもなくなってきたな…
展開が決まらなくなってきましたよっと(



暗闇の空。
眼下に見える家々は、人口の明かりを灯して生活を繋ぐ。
「ここが過去なのか?」
『過去…のはずだ。
 時間遡行なんてあまり使う事がないからな。』
「ところで俺の形が変わってるんだけど…」
『同じ魂が2つ世界に在る事が出来ないからな。
 一応使い魔の中は別次元になってる。』
「なんかまた後付っぽい設定が増えたな…」
少年の呟きは、死神までは届いてないようだ。
そして向かう先は少年の家。
何かがあったはずの場所。

紫煙をくゆらせ、ビールの缶を傾ける。
狭い部屋に流れる音は、静かな曲。
そこまではいいんだが…
「これホントに俺か?妙に馬鹿面してるんだが。」
『間違いなくお前だ。』
お墨付きを貰って妙な感情になる少年(死)。
言葉のやり取りが聞こえない少年(生)は、更に酒をあおる。
「つまみねぇかな。」
少年(生)は、呟きとともに行動。
棚をゴソゴソ漁りだす。
数点つまみを取り出し、一人の酒盛りはまだ序盤戦のようだ。
・・・・・・
床には転がった空き缶が数本。
食い終わったつまみのゴミもチラホラ。
タバコの吸殻に至っては、灰皿一杯。
途端、携帯の着信音が部屋に響く。
「誰だ…?」
少年(生)が携帯を見る、友人からの他愛もないメール。
返信もせず携帯をベッドに投げる。
「ここまでは覚えてるんだよな。」
少年(死)が、自分の姿を見てそう言う。
再度なる携帯。
「っせぇな、何だよ。」
少年(生)が悪態吐きながら、携帯を見る。
「んぁ?」
携帯は鳴ってるのにも関わらず、画面には何も表示されていない。
「ぶっ壊れたのか?」
鳴り止まぬ携帯、とりあえずとってみる少年(生)。
「もしも…
動きの止まる少年(生)、首を傾げる少年(死)。
「なぁこれ何が起きてるんだ?」
死神に語りかけるも、言葉は返ってこない。
黙ってみてろ、って事だと理解し、再度過去の自分に目を向ける。
時が止まったかのように静止した体が、次は糸で操られるかの如く、
妙に自然に且つ不自然に動き始める。
その体が動き出し、窓の外側へと身を躍らせる。
「…えっ?」
何が起きたのか理解できてない少年(死)。
少年の部屋は2階にあり、虚ろな状態で落ちてはまず命はないだろう。

「えーっと…これは何が起きたんだ?」
部屋から場所をうつし、窓の向こう。
眼下には動かなくなった少年がいる。
「俺は飛び降りたのか?」
電話を受けて、窓の外へ飛び出した。
そして動かなくなった少年。
「あの電話はなんだったんだ?」
画面に何も表示されてない電話、途端止まる少年。
そして少年はそのまま、足場のない空へ身を躍らせた。
『さぁな?
 だが電話が原因だとして、お前はどうしたいんだ?
 この世界は過去の世界、既に過ぎ去ってしまった世界なんだぞ。』
干渉しようがない世界。
『ひとまず時間遡行はここまでだ。』

元の時間軸へと戻ってきた二人。
「はぁ…」
戻ってきてからため息ばかり吐く少年。
わが身の不可解な死を見たのだから、無理もないかもしれないが。
『いつまでそうしてるんだ?』
死神の言葉に、返す言葉を発さない。
(自殺とも他殺とも、はたまたヤクとも言われてた死に方…か。
 まぁそうだよな、あれじゃ何で死んだか分からんよな。
 しかしあの電話はなんだったんだ?)
気になるのはただ一点、あの電話。
窓から飛び降りる時、携帯は持ってなかった。
まだ部屋に残ってるのかもしれない。
「よし、行こう。」
動き出す少年。
『この世界に干渉できないくせに、何頑張ろうとしてるんだか。』
嫌なうすら笑みを浮かべ、使い魔を操作する死神。
鮮血のように赤い月が、夜の空へ上がろうとしていた。

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