Wind of Destiny

やる気の無い雑記帳

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メビウス その5

すっかり忘れてた、そういやこんなの書いてたな。
大まかな構想は決めてたものの、細かい詰めをする前に書き始めたので、
再構成しだしたら、気付いたら4話からかなりの時間が。
ま、そんなこんなで↓本文

場所は再び自分の部屋。
浮かぶは二つのこの世ならざる影。
「携帯携帯…、どこ行ったかなぁ。」
部屋中くまなく探そうとするが、物に干渉できないので見える範囲でしかなく。
『そもそも見つけても操作できねぇだろうが。』
「そこは気合だ気合。」
『まぁ頑張れ。』
死神は呆れ口調で返す。
「おっ、あった。」
部屋の片隅にある本棚、その中の比較的本の少ない段に置いてあった。
誰が置いたのかはわからないが、妙なところに置いてあるものだ。
だがその不自然さに少年は気付く事なく、手を伸ばす。
しかし手は宙を切るばかりで、携帯はピクリともしない。
「うーん、やっぱりダメか。」
『当然だろ。』
少年は暫く悩み、顔にひとつの表情が浮かぶ。
妙案を思いついた、というような表情だ。
『何考えてる?』
「俺って今幽霊なんだよな。」
『まぁ…お前等の世界の定義ではそうかもしれん。』
「つまりだ」
・・・
時は過ぎ深夜頃。
場所は変わって妹の部屋へ。
『…お前が何考えてるか分かった。』
「察しがいいな。」
寝ている妹に自分の体を重ねる少年。
少年の体が少女の中へと沈み、少女の目が開く。
「…ホントに出来るんだな、こんな事。」
今までの野太い声ではなく、高く澄んだ声が聞こえる。
『他者に憑依して現世に干渉するのは、ご法度なんだがなぁ。』
そういいながらも、死神は顔に笑みを浮かべてる。
『一番原始的だが一番確実な手か。』
「ところで俺が憑依してる間の妹はどうなるんだ?」
『基本的には記憶は残るからな、覚えてるだろうさ。
 だが夢と区別がつかんだろうな。』
「まぁ学校もあるだろうし、夜中だけにしとくか。」
そう言って、少年の部屋へと向かう。
歩きは微妙にぎこちない。

少年の部屋。
片付けられた部屋のベッドに少女が一人。
「さてまずやることは…」
そう言って自分の服をはだけさせ胸元を覗く。
「意外にでかいな…いつの間にこんなに成長してたんだこいつ。」
言うと同時、自分の左手が顔の側面に飛んでくる。
「痛っ…あれ?」
自分の左手を不思議そうに眺める。
更に追撃。
「これってもしかして…?」
『お前の妹の意思だろうな。
 代弁すると、見るなバカ兄貴、ってとこじゃないか?
 この状況でそんな事するお前の神経を、俺は疑うがね。』
気分を切替え、携帯に向かう。
何の変哲もない携帯、ありふれた携帯である。
ボタンを操作し表示を見る。
だがしかし何もない。
電話帳も着信履歴もメールも、何もかもが無くなってる。
それどころか
「俺が設定した壁紙じゃないぞ、これ?」
不思議な紋様が浮かび上がっていた。
時間の経過と共に、僅かずつその形を変えていく。
不思議に思いながらも、少年は更に操作を続ける。
外部メモリーを操作してもやはり何もない。
「なんで全部消えてるんだ…?」
全てのデータが消えてるというと、故意に消されたとしか思えない。
しかし誰が消す?
思考を巡らせながら、操作を続けている少年の目に一つの情報が飛び込んでくる。
「何だこれ。」
外部メモリーに不自然なデータ。
「動画と画像が一つずつ、さっきはなかったように思うんだが…」
ともあれまずは動画から。
真っ暗な画面に何度か光が明滅する。
不規則な点滅にしか見えないが…
次は画像。
「地図…だよな。」
良く分からないが、どこかの地域を簡略化して書いたような絵。
文字は何一つないが、画像の中央に×印がひとつ。
ここに何かあるのか?
あの電話に繋がる何かがあるのか?
画像を眺めても、画像は何も答えはしない。
『まさかこんな展開になるとはね』
死神の呟きは少年の耳に届く事なく霧散していく。
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